アーネンエルベの一日 [個人感想]

アーネンエルベの一日を聴きました。面白かったのでシナリオ談義の部分を書き出し。

セイバー:そこで、盗賊から身を守るため村人たちは傭兵を雇うのです。彼らは、訳合って王宮を追われた高潔な騎士達でして、名誉もなく報酬もなく村人たちのために一命を投げ打って盗賊たちと戦います。ですが、やはり7人対10億人では無理があったと言うか、1人また1人と剣を折られ、まぁ最終的には盗賊たちなど1人残らず全滅させますが、かくして騎士達も去り最後に勝ったのは村人たちだったと。どうでしょうこのシナリオは。
アルクェイド:派手さが足りないかなぁ。その盗賊たちバイクとかで武装してるの?
セイバー:失礼な。それでは時代考証がなっていません。精々火炎瓶や巨像、仮面を被った忍者程度です。
白レン:何それどこのペルシャ軍。そもそも火炎瓶って時代的にいいの?
観光客:魔術と言いはればOKらしいね。錬金術の走りと言う事にしておけばいい。
式:まぁ、セイバーらしい質実剛健な話だったな。馬鹿女は?
アルクェイド:私のはシンプルよ。何の権力もないニューヨークの平刑事が、ひょんな事から国家転覆を企むテロ組織に狙われる事になって、奥さんとの不倫問題とかに悩みながらも、2時間ずっと走りっぱなしで、最後は橋とか爆発しながら恋人と抱き合って、カメラが銀河系までパンして終わりみたいな。
セイバー:アルクェイド貴女の原稿ですが、ストーリーとは関係なく、喫茶店を爆破、車を爆破、船を爆破、警察署を爆破、ホワイトハウス変形、地球真っ二つとおかしなト書きが挟まっているのですが。
アルクェイド:え?それが本編だけど?むしろそれ以外の説明とか、ただスポンサーを騙すだけのウンチクよ。映画って基本それだけのギミックで構成されるものよ。
式:お前ホントに吸血鬼か?爆弾魔なんじゃないか。
アルクェイド:そう言う両儀は?なーんか何枚も書き直してたけど?
式:オレのは日常を描いただけだよ。お前らみたいに血生臭い話じゃない。
桜:えーと、陸の孤島と化した洋館で起きる惨劇。空間、時間、動機、三つの不可能に縛られた三重密室。遭難した日本舞踊研究会に迫る鏖殺の魔の手。百年の過去から蘇る、村人首すり替えの伝承とは。侍名探偵の妖刀が、今宵もトリックもろとも容疑者を一刀両断。
白レン:ふーん。随分ただれた日常ね。
桜:うふ、三重密室、くっ。
セイバー:侍名探偵。
式:なんだよ、これ位やらないと今時のヤツはミステリー読まないんだよ。文句あるか。
アルクェイド:いや、容疑者を一刀両断するのはまずいでしょ。
式:う、ま、まずいかな。「これが答でござる」とか言ってトリックを明かした瞬間、ざばーっと真っ二つにするんだが。
アルクェイド:んー、どうせ力ずくで解決するなら、館ごと爆破した方がいいじゃない。こう、館ごと一文字に。中の人みんな真っ二つだけど、侍ならそれくらいやんないと。
式:あー。
セイバー:それでしたら、犯人はグループでないと。嵐の館を取り囲む数万の殺人犯とかどうでしょう。こう、館の中でバリケードを張りながら推理したり、仲間内を疑いあったり。
式:それは。
アルクェイド:イケてない?なんかイケてない?どうせなら、もー日本ごと沈没させるのは?
式:アリバイ工作のために日本ごと死体爆破とは新しいな。誰もなし得なかった完全犯罪だ。下手すると、今年のこのミスに選ばれるかも。
白レン:貴女たち、それただのテロ小説よ。
観光客:そうだな。とてもアイドル云々の台本じゃない。
ステンノ:あら、最近のアイドルは、ロボットくらいは乗りこなすようだけど。
以下略