個人メモ ネット魚拓 [転売関係][無断転載]

ちょっと書いた本人がいつ消して逃げるかもわからないので無断で転載しておきます。ちなみに内容には全く賛同してません。

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今回のテーマは転売について。
ついにこの話題に切り込む時が来ました。
今年も年明けから、コーヒーショップの福袋転売騒動が話題になりましたね。


というわけで、今日は転売批判を検証し、完全論破してやりますよ!
矛先は転売じゃないですよ、転売批判の方ですよ!
まあ、荒れるでしょうけどね!
早速やっていきましょう。
なげーよカスって方用に、一番下にまとめも用意してあります。


・法的に問題点はあるのか検証する

「転売は違法だ取り締まれ!」とか平気で言っちゃう人間がいますが・・・
転売は違法ではありません。
それどころか、転売を批判する方が法律違反となる可能性があります。
この自覚がまったくない人、以下理由を述べていきますので、
今一度論理的に整理して下さい。

日本では資本主義(市場経済)を採用しています。
日本国憲法第22条においては、職業選択の自由も認められています。
職業選択の自由とは、同時に商売の自由を表していると解釈されています。
つまり日本では、憲法上、誰でも自由に商売ができると解釈されているわけです。
実際、物を売る商売を始めるのに、資格も許可もいらないです。
(危険物、薬品、酒、たばこ、食品の一部、チケット転売など、
 別途法律で許可がいるものは除きます。)

資本主義下では、公正かつ健全な競争の維持が必要不可欠ですので、
独占禁止法私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)が制定されています。
日本では、自由な商売を阻害する行為がよろしくないということです。
個人が転売に対して文句言うだけなら、
立場が上からの圧力などではないので法には問われないですが、
その邪魔を実力行使に移せば、独占禁止法違反や威力業務妨害に問われます。
(この業務とは法律用語で、仕事ではなく、あらゆる活動を示す意味です。)
つまり転売批判自体が法に触れこそすれ、転売が違法という法的な根拠はまるでありません。
それどころか憲法すら侵害し得る行為ですから、
一部の人間が主張するような法律での転売規制なんてされるわけがありません。


中古売買業を行うために必要な古物商の有無を持ち出す人間がいますが、
古物商は、試験の必要な免許や審査のある許可ではなく、
あくまで盗品の流通に歯止めをかけるために
警察の捜査をしやすくする、という趣旨の法律であり、
許可がない人を取り締まるのが本来の趣旨ではありません。
古物商は、警察署に書類を出して2万円程度収めるだけで、
前科がなければ誰でも取れる許可に過ぎません。

新品を転売するなら、先述の通り法的には何の許可もいりません。
中古品や福袋をバラして売るなら古物販売に当たりますが、
業ではない個人がインターネットオークションで
中古品を販売する行為は古物売買業には当たりません。
インターネット販売に関する法律を含む特定商取引法によると、
「ネットオークションで月商100万以上あれば業である」とされています。
ほとんどが業とは見なされないわけです。
(何故月商100万円が業の基準なのか?についてですが、
 インターネット販売なんて、月に100万円以上売り上げて、
 ようやく1人食えるかどうかの利益水準だからです。)


こうなると次に、転売ヤーは脱税している!と言い出す人間が出てくるのですが、
それは法律違反は脱税であって、転売とは関係がありません。
もちろん、利益が出たらきちんと申告し納税しなければいけません。
(副業なら年間20万円以内の利益なら非課税)
脱税している人がいるなら、脱税という犯罪として叩くのが筋です。
転売ヤーが脱税しているというのは、単なる憶測に過ぎません。
そもそも、もっとも無申告の脱税の摘発が容易なのがネット転売です。
売り上げの全額が銀行振込みで、自分の口座を全部晒してるわけですから。


こうやって法律の観点では転売の違法性に対して分が悪いと感じると、
今度は倫理観を持ち出してくる人間がいますが・・・
倫理観やマナーは法律を補助するためには存在しますが、
法律に反する倫理観など存在し得ません。
法律より自分の倫理観の方が正しいと信じて実力行使に出る人のことを、
法治国家ではテロリストと呼びます。


・個人か企業かの違いに問題点はあるのか検証する

この世のすべての流通は、安く買って高く売る転売によって成り立っています。
スーパーからコンビニ、本屋から魚屋、
外国から石油を仕入れている商社に至るまで、
すべての卸売業・小売業が転売をビジネスにしています。
日本の産業では、小売・卸売業に労働人口のおよそ16%が従事しています。
これ産業別でトップです。
つまり、日本人が一番多くやっている仕事が転売なのです。

それらは批判されないのに、個人が転売すると問題な理由は何ですか?と問うと、
流通の仕組みに寄与していない、
自らは何も作り出しておらず人のふんどしで相撲を取っている、
とかいう答えが大抵返ってくるのですが、
活発な取り引きに寄与していますよ?
最終的に品物の価格がより高く流通すれば、
景気の原動力となる活発な取り引きとなり、GDPも税収も増えます。

資本主義社会を成立させ、お金を稼ぐのには、
必ずしも何かの物品や、目に見えるサービス作り出す必要はありません。
何もないところから付加価値を生み出したり、
活発な取り引きに寄与することも、重要な構成要件なのです。
新たな需要の余地が限られ、供給過多な先進国経済では、特にこれが重要なのです。


というか、こういうことを言い出す人は、
別にそんなことを言いたいわけではないですよね。
「個人的に気に入らない」だけですよね?

証券会社はいいけど、個人投資家はダメとか、
広告代理店はいいけど、アフィリエターはダメとか、
商業誌の漫画家はいいけど、同人作家はダメとか、
歌手はいいけど、歌い手はダメとか・・・
それらと同じですよね。

当然、個人的に気に食わないこと=主観 が社会問題にはなり得ませんよ。
ただくだらない肩書き社会に毒されているだけです。
もしくは自分が組織に属して給料を得ているので、
組織に属して行う仕事をそこから除外したいのか。

税務署に開業届け出す、10分でできます。
10分で個人から企業です。
古物商を取る、2万円で誰でも取れます。
転売を中身がないと批判しているのに、肩書きという中身がないものに価値を見出す。
それがくだらないと言うのです。


・「本当にほしい人」「本来の価格」の問題について検証する

本当にほしい人に行き渡らないとか、本来の価格で買えない人が出る、
とかいう人間がいますが、
市場経済において「本当にほしい人」とは、
一番労力を払った人や、一番金を払った人であるべきはずです。
一番長い時間行列に並んだ人や、一番の高値で買う人ですね。
「本来の価格」という、何者かが決めた価格が存在し、
取り引きにその価格が強制されるなら、それは独占禁止法違反で犯罪です。

転売ヤーの利益になるのは許せないと大騒ぎする人間がいますが、
仮にもしあなたがそういう商品を並ばずに店頭で手に入れたら、
価値のある品物を安く・労力を払わず買えたことになり、
その差額が丸々あなたの利益になるわけですが?
何故その利益をあなたが受け取ることが正当ということになるのですか?
労力やお金も払わずに、その権利を有するというあなたは何様ですか?
市場経済を歪ませてるのは果たしてどちらですか?
って話になるわけです。

自分はその商品・そのお店のファンだから、優先して安く楽して商品を得られるべき?
なんじゃそりゃ。
中には転売ヤー叩きだけでは飽きたらず、
店は利益を貪ってるとか言って店叩きを始める人もいるんですが、
それもはやファンじゃないですよね?
自分がその商品を安く買うことで利益のアドバンテージを得たい、
ただそれだけの理由ですよね?

生産者に金が入らないって?
値段を上げるか、生産量を上げるか、売り方を工夫するか。
市場経済というルール下ではそれぞれ自由に設定できるので、問題はないはずです。
どちらにしろ買い手には関係ないことなので、希望を言ったり見限るのは自由でも、
売り手の商売の手法自体に買い手が口を挟む問題ではありません。
本当に生産者に金を渡したいなら、
お布施を直接口座に振り込むなり、出資するなりご自由に。
生産者は商品を買ってもらうよりもっと喜びます。

ようは転売批判とは、批判している側が、
俺様に利益をよこせと言ってる単なる欲に過ぎないわけです。
それだけなら欲を口に出しているだけで問題はないですが、
個人の欲を社会正義にすり替えて他者を叩いている点が悪質なわけです。
利益を得たいという意味では、
買い手も転売ヤーも売り手も、市場経済のルール下では、みんな立場は平等です。
誰が利益を取るか?という綱引きのみに絞れば健全とは言えますが、
買い手が優先される理由はないですし、
ましてや転売批判をする買い手の方に、
関係のない第三者が加担するのも論理性が感じられません。


転売ヤーから買う行為自体を批判する人間もいますが、
市場経済ではもっとも高い金を出して買う行為こそが、
経済をより良く回すための至高の行為です。
そういう他者の取り引きを邪魔することこそ、
この社会では本来責められるべき行為のはずです。


あと、子供をダシにして批判する人間もいますが、
金の出どころは親ですよね?
親自身が人より労力を使って勝ち取るなり、
たくさんお金を稼いで人より高い金額で勝ち取ればいい話です。
それが市場経済なのだ、ときちんと教育するいい機会でしょう。
ほしいものは、いつでも、何の苦労もなく、
望む金額で手に入らなきゃおかしいのよ、なんて教育は糞です。


究極はこれ。
『定価より安く売る転売ヤーは許す、高く売る転売ヤーは死ね』
転売は問題と散々言っておいて、
問題は転売そのものではなく、俺様が安く買えないことだって
堂々と言っちゃってるんですが、本人も周りも、
転売批判はただの欲望だと言い放っているこの発言の意味に
気付いていないという点に、転売批判の異常性が現れています。
転売行為自体に問題があるなら、
当然希望小売価格より安く売る転売ヤーも問題だとしなければ成立しないはずです。

転売ヤーや店に文句があるなら、あなた自身が人気商品を転売ヤーより先に買い占めて、
その場で買った価格で配れば?
もしくはあなた自身が出資して受注生産してもらい、安い価格で流通させるとか。」
みたいなことを転売批判をしている人に対して言うと、
「なんで俺がそんなリスク取ったり損をするような馬鹿げたことやらなきゃいけないんだ?」
と真顔で返ってきます。
あなたはそれを他人にやれと言っているんですが?

つまり転売批判とは、自分が安く買いたい、それだけの動機・理由でしかないのです。


・転売の利益と難易度について検証する

転売にはリスクがあります。
目算より供給が上回れば、大損しますからね。
はっきり言えば、儲かってる事例だけを見て叩かれているだけで、
損する事例の方が多いでしょう。
転売がそんなにボロ儲けできるなら、
小売業の平均給与が全業種の中でも低水準なわけがないですからね。

また、徹夜で並んで5万円10万円の転売益を得たとしましょう。
学生、主婦、外国人が空いた時間でやったらおいしいでしょうが、
仕事としてやるなら、これ時給が高いというだけで、
月収単位で見たらたいしておいしくないですよね。
なにしろこれでは売り上げが少ないです。
転売=小売業を本職にするなら、
そんなに利益率が良い品物が手に入る機会は極めて少ないのですから、
利益率は低くても安定して手に入る商材にも手を出さなければなりません。
個人で転売でサラリーマン以上の収益を上げようと思ったら、
結局月に何百万も売り上げなければいけないのです。


・ビジネス側の視点を検証する

私は経営の立場なので、価格を設定できる立場ですが、
客寄せのために特定の商品を相場より安い値段設定にすると、
同業者や転売ヤー、金額的アドバンテージを狙うお客にそれだけを一瞬で枯らされ、
常連さんに行き渡らず、お買い得品と他の商品と一緒に購入させたりもできません。
相場より高くすると、
同業者や転売ヤーは見向きもしなくなりますが、お客にもお得感はなく売れません。

ただ、先述の通り、同業者や転売ヤーが他店から買う行為は法律的には何も問題ないですし、
経営者に同業者の転売や転売ヤー、目玉商品だけを買う客に
文句を言ったり憎む者はいません。
もしいたら、そんな頭の悪い経営者は、早々に業界からいなくなるでしょう。
何故なら、値段設定とはあくまで店側の技術の問題に過ぎないからです。
もっと高い価格性設定でも売れたのに安く売ってしまった、
目玉商品だけを買われてしまった、
これは価格設定や売り方の技術が不足していただけなので、
反省して次に活かす、経営側にとってはそれだけのことです。
以上が、店側の想定外の転売買いが起こった場合です。

逆に、店側の想定内の転売買いが起こる場合。
これは転売とうまいこと付き合っているケースです。
より高い値段で捌ける格上の業者や、値上がりすると踏んだ転売ヤーは、
相場通りの品物でも、大量に購入していくことがあります。
零細小売り店では、それが安定した売り上げとなり、
資金の回転率を良くする側面もあるわけです。
卸売りと小売りの関係も、想定内の転売買いが起こっているケースですよね。
想定内の転売関係では、売り手と買い手でWinWinの関係が築けます。

いずれにしても、これは売り手の中だけで完結する問題ですので、
買い手や第三者にはまったく関係はありません。


嫌儲思想について検証する

以上から、転売批判は法的な根拠がなく、経済的にも悪影響なわけです。
さらにその取り引きに何の関係もない第三者の口出しという加担もあることから、
転売批判=宗教じみた思想 という結論になるわけです。

ようは子供の頃から、
親や教師から嫌儲思想を徹底的に植え付けられてきたのでしょう。
しかし日本は共産主義社会ではないので、
お金を儲けないで生きていくのは不可能です。
その思想では必ず矛盾に突き当たります。

そして嫌儲思想を持つものの行き着く先が、
個人や経営者として儲ける人間は悪だが、
サラリーマンはお金を儲けていることにはならない(キリッ

安く買った品物を自分で使うなら、
お金は儲けていることにはならない(キリッ

いくらなんでもそのこじつけは無茶です。
その無茶を通すため、
企業がやる金儲け自体の否定は歯切れが悪い回答でかわし、
個人での金儲けに関しては徹底的に否定する。
そして、自分のサラリーマン以外の選択肢を無意味に潰す。
さらにその選択を迫られないようにするため、
サラリーマン以外の選択肢は元々不可能なんだと風説をばらまく。
で、限られた選択肢から選んだサラリーマンという選択肢は、結局給料が低いと嘆き、
デフレで給料が上がらないと嘆く。

なんですかこの嘘に嘘を重ねて収拾付かなくなるのと同じの、
間違った論理の辻褄を合わせようとしてみんなが不幸になる世界は?
サラリーマンの給料は景気頼みなのに、
転売批判という、自分の懐の傷まない赤の他人の売買の芽まで潰す行為で
景気の原動力となる活発な取り引きを破壊し、
自らの首を締めるというこの馬鹿さ加減。

嫌儲という共産思想に対して
研鑽したり、絶対の信仰を捧げてるならそれもいいでしょう。
でも大半の人が穴だらけですよね?
サラリーマンは問題ないけど他は悪、
安く品物を買い所有することは儲けていることにはならない。
そんなもの主義や思想にすらなっていません。
冷静に考えて、そんなものに固執する必要あります?

新たな需要の発掘が難しくなっている先進国では、
お金儲けはよりシビアに、工夫して乗り越えなければいけない経済に来てるのに、
個人でお金を稼ぐことを批判したり、
サラリーマンは別だからという価値観をいつまでも持っている人、
ようはお金を稼ぐことを舐めているんですよ。
いつまでもそんな意識でいると、将来今やってる仕事がなくなったとき、
本当に野垂れ死にしかねませんよ?


嫌儲思想を諌めて、自分が取り得る選択肢を増やす。
そうすると、転売に限らず、個人でできる金儲け全般に興味を持つようになる。
それを起業や副業で実行した人は、収入が上がる。
そうなれば景気が良くなる原動力となり、サラリーマン全体も給料が上がる。

人が儲けることを非難しても経済は悪い方向にしか向かないのに、
逆にすると良い循環が生まれるはずなんですけどね。


もしここまで読んで、今まで転売批判してたけどあれ何かおかしいな?とか、
お金儲けが悪いことって思い込みだったな、って思う人がいたら、
これからどうすればいいの? なんて難しく考えることはありません。
まず人が儲けることを無視するだけでいいんですよ。
それだけで、自分の収入が上がるきっかけが見つかるかもしれませんし、
具体的に行動したいと思ってる人は、
個人がお金を儲けているという情報に興味を持ってみればいいのです。


長くなりましたが、本日のまとめです。

・転売批判に法的な根拠は一切ない
・転売批判する奴は、自分が安く買いたいだけ
・転売は日本で一番やっている人の多い商売
・転売は損している人も多く、ボロ儲けはできない
・想定外の転売は店側の技術不足、想定内の転売はWinWinの関係
嫌儲は穴だらけで思想にすら満たない
・転売批判をやめれば自分の収入が上がり、みんながやめれば景気が良くなる