ブロック積み ブロック積みのルールについて[非電源ゲーム][個人解説][ローカルルール]

ブロック積みとは、2人で対戦する五目並べに似たゲームである。黒板とチョークまたはノートと鉛筆を用いるか碁盤と碁石でも行える。専用の四目並べゲーム盤など二色あるいは二種類のブロックが判別出来る器具ならば何でも行える。並べる数が4つになっている点と地面の存在などが五目並べと異なる。縦横斜めのいずれかに4つ以上の列を作ってから勝利を申告するか相手が投了すれば勝ちとなる。
ルール
基本的なルールは、縦横ナナメのいずれかにブロックを4個揃えた列を作った方が勝ちとなる。また、地面と重力が存在し、かならずブロックを置くには地面か他のブロックの上に置かねばならず、地面の上で離して置くのは良いが、ブロックに近接していても下にブロックが存在せず空中に浮いていたり、ブロックや地面のの一つ以上離した上空に置く事は禁止である。高さおよび幅には制限はないが、描画スペースや碁盤、時間等の制限から引き分けとなる事もある。先攻後攻はじゃんけんで決定し、じゃんけんで勝利した側が先後と色または柄の両方を選ぶ事が出来る。ただし、先に好きな色を選んだり、上級者が先攻を譲ったりする事も可能である。また、変則的だが三〜四人での対戦も原理上は可能である。
遊び方
筆記用具を用いた場合
四角いブロックに、通常片側が白地、もう片方が×印または斜め棒か塗りつぶしで色の代わりに区別する。枠線を共有している為、色を用いた区別はあまり有効ではないが、双方が塗りつぶした場合には可能である。
歪み
筆記用具を用いた場合の問題点として、高く積みあがった時に手書きであるために、高さが揃わずに何段目なのか判別がしにくくなると言うものがある。しかしその為に方眼紙等を使うと言った方法は一般的ではない。また、黒板等の高さの節約のために一般的にブロックはやや横に潰れた長方形で描かれる。基本的には歪みに対しては下から一つずつ段数を数えると言った対処法が取られる。
碁盤と碁石や器具を用いた場合
五目並べ囲碁とは異なり碁盤の線の交点ではなく線に囲まれたマスに碁石を置いて行う。これはブロックの色を指定しているとの考え方からである。筆記用具とは違いスペースに制約があるため、盤面を埋め尽くした時点で勝負がついていない場合には引き分けとなり、また端に壁の概念が存在する。壁はそれ以上横におけない為端付近にブロックを置くと不利とされる。なお、壁が左右で繋がっていると考えるルールは一般的ではないが、変則ルールとして採用するのも可能である。同寸の碁盤を複数所有していれば繋げて遊ぶ事も出来る。なお、コイン等を置いて3人以上で対戦する事も可能だが実例はない。

様々なローカルルール
ブロック積みは発祥地や時期が不詳で公式団体のないゲームであり、様々なローカルルールが存在する。
申告制
ブロック積みは初心者でもすぐにルールを覚えられ上級者と互角に戦えるゲームであるが、逆に上級者同士の戦いは非常に長期化しミスから敗北を招く事がある。そこで必ずではないが勝利申告制が用いられている。これは、4つ既に揃えていたり確定的に揃えられる状況にあったとしても、自らが見落としていた場合には勝利とならず、先に4つ揃えてから勝利を宣言した方が勝利となる。ただし、既に4つ揃えていて気付いていなかった場合に限り、引き分けないし勝敗逆転にするかどうか話し合いで決定する。これは投了を行った場合も同様で、後述のダブルリーチ等を作られた為に投了した場合でも、先に4つ揃える事が可能なケースがあるが、その際も投了取り消しを認めるかどうか話しあいで決定する。一般に上級者同士の対戦の場合には自己申告制で、話し合いによる勝敗逆転なしが主流である。
審判と第三者
審判は存在してもしなくても良く、4つ揃えて気付いていない場合や確定的に4つ揃えられる場合の指摘もする場合もしない場合もある。ただし初心者同士の対戦の場合には、空中置きを禁止するために審判がいるのが好ましい。また、第三者による同様の指摘も空中置き以外は勝負前に話し合いで有りにするかなしにするか決定してから勝負を行う。ただし、第三者による4つ揃えや確定勝ちの指摘がなしで行う場合でも、「次に置くべき場所が一つしかない」等のアドバイスは容認される事もある。
待った
初心者の対戦では待ったを認める場合もある。見落としにより4つ揃えられた場合、待ったを行い、相手が認めた場合には2手戻して自分のブロックを別な場所に置きなおす事が出来る。ただしダブルリーチからの4列に対しては待ったは無効である。また、待ったをしたあとに一度負けた側が勝利した場合、引き分けとするか先勝側の勝ちとするか逆転とするかは話し合いで決定する。さらに、連続での待ったの回数に制限はないが、待ったは毎回勝利側が任意に拒絶が可能である。
主な戦法
ダブルリーチ
重ならない二箇所で4つ揃える候補が出来て、それらが同時には防げない場合を指す。すなわち、ある場所に置けば4つ揃い、その場所に相手が置いてもやはり4つ揃えられる状況を指す。
空き3
ダブルリーチの一種で両端が空いた状態で3つの列が出来ている場合、相手がどちらをふせいでも4つの列が完成する。
中空け
2個おいて1つ離して置くもの。相手が見落としやすくダブルリーチの足場に出来る場合もある。また、2個のブロックを1つ離して置きあとから真中において空き3を狙う変則的な手もある。
空中封じ
二段目に横に一列に3個並べた状態。相手は離しておくかさらにその上に積んでいくしか無くなり多少窮屈になる。
クロス
左右対称にチェス盤のようにブロックが並んだ状態。特にどちらに有利と言う訳でもないが、斜めのリーチが出来やすい。
天空
1つのブロックの上に延々と交互に積まれた状態。単なる意地の張り合いである。